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熱帯雨林保全

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地図:パプアニューギニア、ソロモン諸島 熱帯雨林の保全をめざし、焼畑農業から定置型循環有機農業への移行を支援しています。

<パプアニューギニア>
エコカード会員×7人の支援(寄付金500円/人)で、
1人の農民が5日間農業研修を受けることができました。

パプアニューギニアで、安定した食糧自給や現金収入のために、農業の技術指導と普及に取り組んでいます。

<ソロモン>
エコカード会員×360人の支援(寄付金500円/人)で、
研修生1人が1年間、農業研修を受けました。

ソロモン諸島にて、過剰な焼畑農業を抑制し、安定した食糧自給や現金収入を確保するために、定置型有機農業の技術指導と普及に取り組んでいます。

パートナー:財団法人オイスカNPO法人APSD






2010年度の活動(パプアニューギニア)

背景とプロジェクトの概要

パプアニューギニアは、オーストラリアの北にあるニューギニア島の東半分および周辺の島々からなる自然豊かな国です。環境的にも学術的にも価値の高い熱帯原生林が広がっています。

現地では昔から焼畑農業がおこなわれてきましたが、人口の増加や近代化に伴い焼畑が森林の回復を超えるスピードで広がり、熱帯雨林の減少を引き起こしています。

過剰な焼畑農業を抑制するには、安定した食糧自給や、生活を営む上で必要な現金収入が確保できることが重要です。そのためにプロジェクトでは、ニューブリテン島において定置型有機農業の技術指導と普及活動、地場産業の育成に取り組んでいます。

指導員を育成し研修施設を充実させることで、研修を受けた住民が地域における技術指導のリーダーとなり、熱帯雨林の保全と地元の人々の生活安定につなげます。

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研修所全景

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精米機取り扱い研修


2010年度のプロジェクト実績

定置有機農業のモデル村として活動を進めていたサンバム村に、森林伐採企業から開発のアプローチがあり、上半期はその対応に追われました。森林を伐採することは、一時的には住民に利益がもたらされるものの、伐採後の再植林もされず生物多様性が失われ、持続可能な生活ができなくなることが予想されました。

そこで、“地域住民の長期的な利益になるか否か”の視点から、自ら住民に考えてもらい、開発を見直してもらうべく働きかけました。3度にわたる住民集会への参加、2度の環境演劇の上演、住民個々の事情に合わせた今後のライフプランのあり方の提案などをおこないました。

木材伐採企業が接待攻勢に出てくる中、地域の主要な宗教であるキリスト教や地元の行政、環境NGOと連携し、森林伐採を問題とする活動を行いました。地域の主な組織が反対を表明したことで、住民の大多数が伐採に反対するようになり、開発計画は大きく後退しました。しかし、完全に中止になったわけではないので、今後もプロジェクトを通じて住民の自立を支援していきます。

稲作普及活動では、精米機の扱い方の指導や刑務所職員・服役者の農業研修をおこないました。農業研修では、有機肥料(ボカシ)のつくりかたや養豚技術を指導しました。

さらに、これまで研修を受けた方たちの追跡調査では、パームヤシのプランテーションに就職してしまったり、せっかく栽培した野菜が放し飼いの豚に食べられてしまったりという人が複数おり、今後の指導の課題となりました。ただし、有機農業で地域に良い影響を広めている方もおり、希望がもてる結果となりました。

この他、カカオ豆を利用した加工実習をおこないました。カカオ石鹸やチョコレートピザ、カカオブラウニー、カカオドーナツなどをつくってみました。レシピの改良やカカオ豆粉砕方法の省力化など、いくつかの課題が見つかりました。

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サンバム村での環境啓発劇


中央政府の期待を集める研修センター

2010年、オイスカラバウルエコテック研修センターに、142名もの研修生が中央政府から奨学金を受けて入所しました。2009年に試験的に受け入れた研修生が高い評価を受けたことによるもので、今後も政府からの研修受け入れ要請が続く見込みです。

2011年2月に、研修施設であるオイスカエコテックセンター(OISCA Rabaul Eco-Tech Training Centre)のフランシス新所長が、コスモ石油に来社されました。同センターでは、これまで日本人が所長を務めていましたが、このほど現地のパプアニューギニア人が初めて所長に就任し、センターを運営することになりました。フランシス所長は、農業研修の第1期研修修了者でもあります。

現地の状況や感謝の言葉を、英語や日本語を交えて話してくださいました。詳しくは「基金事務局レポート」をご覧ください。



2010年度の活動(ソロモン)

背景とプロジェクトの概要

ソロモンは、パプアニューギニアの東に位置する島嶼国であり、国土の大半が熱帯雨林に覆われ自然が豊かです。一方で、都市と農村の経済格差が激しく、貧しい農村では、人口の増加や近代化に伴い焼畑が森林の回復を超えるスピードで広がり、熱帯雨林の減少を引き起こしています。

国民の8割が地方の村落で自給自足の暮らしをしており、貧困の解消につながる食糧の安定的な供給と増産が求められています。これを実現することが熱帯雨林の保全にもつながります。

パーマカルチャーセンター(PCC)では、1年かけて稲作や野菜、家畜、森林などの講義と実習をおこない、地域の開発に必要なリーダーを育成します。ソロモンオーガニックセンター(SOC)では、店舗やレストランの経営を通じて現金収入獲得に必要な小規模産業を育成します。

これらの活動により、中長期的な村落の安定や発展につなげることがねらいです。

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土壌分析

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稲刈り


2010年度のプロジェクト実績

PCCでは、21名(男性15名、女性6名)が1年の研修をやりとげ、卒業しました。8月には稲作と土壌の専門家が日本から訪れ、講義や実技指導をおこないました。土壌の分析もはじめて実施し、専門家の分析によって、排水方法や肥料の量など、現在の手法の中でも改善すべき点が明らかになりました。

SOCの店舗では、農産物買い取りと、PCCで生産した有機肥料や炭・木酢液等の販売、情報発信をおこなっています。レストランでは、仕入れから調理、販売までの流れが、うまく回り出しています。一方、新たなメニュー開発やお客をいかに集めるかといったサービスの部分では、ソロモンの人々がサービスを受けた経験自体が少ないこともあり、まだまだ意識改革の余地があるといえます。

PCCは開校から5年となりました。次のステップとして、技術的にも社会的にも外部の評価や提言を積極的に受け入れ、活動を改善していきたいと考えています。

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SOCのスタッフ達

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PCCの卒業式


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